注目される農林水産業DX
人手不足解消にとどまらず、新たな産業スタイルの構築を目指し、現在農林水産業のスマート化、つまりIoT機器を活用したDX化が加速しています。政策としても重視されており、官公庁が主導するスマート農業に関する展示会なども行われています。
特に、スマート農業に関しては
- 安定した通信環境を確保しやすい(ハウス栽培など)
- 遠隔操作や自動化によるメリットがわかりやすい
- データの蓄積から栽培ノウハウを得やすい
以上の理由からDX化との相性がよく、多くの成功事例が生まれています。
今後ますます大きく発展していくと思われるスマート農業。当社でも現場の声をもとに農業IoTデバイスを手掛けているfireflakeから依頼を受け、栽培管理用ボードの受託開発を行いました。
スマート農業をDIYする「Pico Crust Bord」
「Pico Crust Bord」は「スマート農業システムをDIY」をコンセプトに、生産者はもちろん、研究用や教育用にも応用できる拡張性の高いボードです。
また、Raspberry Pi Picoを利用することで、低コストでスマート農業システムを構築できることも大きな特徴の一つです。

具体的な使い方としては、「しおれ対策」や「湿球温度」を計算して動作するミストシステムが挙げられます。
「しおれ対策」は現場の温度センサーによる数値とネット経由で取得した直近の天気予報を参照し、異常時にはアラートを通知して高温によるしおれを事前に防止するというもの。また、「ミストシステム」はミストによる冷却効果の有無を判断する基準となる「湿球温度」を温湿度センサーで取得したデータからリアルタイムで算出し、最適で無駄のない噴霧を行うシステムです。

いずれも単なる効率化、自動化を超え、これまで経験したことのない猛暑にも即時的な対策を可能にするという新しい価値を生み出しています。

要望を実現する技術力
弊社では、現場のニーズに即し、
- 現場に赴かなくとも再起動をスムーズにできるようにしたい
- データ蓄積用にSDカードスロットを付けたい
- 外部デバイスを接続し、機能拡張しやすい仕様にしたい
このような要望を実現するための基板設計・製造、テスト及びパーツ選定をサポートしました。特に今回のデバイスの大きな特徴である「拡張性」をいかに実現するか、という部分に、弊社の技術力とノウハウが活かされています。
「課題は明確だがどこから手を付けたらいいのかわからない」という農業関係の方はぜひ一度ご相談ください。きっと最適なソリューションがあります。